- 1912(大正元年)
* 大きいリボン
リボン、袴、皮製ブーツが女学生のスタイル。皮製ブーツが販売され始めたのもこの時期。
- 1904(明治37年)
* 二百三高地
髷を頭上に高く立てたひさし髪。洋装との組み合わせが流行。日露戦争の時の戦場、中国の旅順の丘が名前の由来。
- 1903(明治36年)
* 下田歌子型
女学生に流行った、前髪を膨らませて結う束髪。下田歌子女史考案。
- 1895(明治28年)
* 花月巻き
割烹店”花月”の女将が結っていた髷。あげまき、夜会巻きとも呼ぶ。【結い方】一、髮全体を一本にして捻る。二、後頭部の上から下に沿うように毛束を上げる。三、毛先を左右に喋々のように広げる。
- 1889(明治22年)
* セルロイド
セルロイドが使われている櫛・笄・簪の広告が『風俗画報』に掲載された。セルロイドはアメリカで発明された最初のプラスチック。
- 1885(明治18年)
* 婦人束髪会
洗い髪を香油で整えて自分で結い上げることの出来る束髪を普及させようってゆう運動。
年齢・好みによって三つ編み等を色んな形に結う。束髪の基本は四種類あり、髪の束をねじり髷を作る「上げ巻」「下げ巻」、三つ編みをピンで固定させる
「英吉利結び」(くずれにくいので働く時にイイ)三つ編みの根元をリボン等で結び三つ編みを輪の形にする「まがれいと」(女学生向き)。
- 1872(明治5年)
* 断髪禁止令
断髪令が出てから女性にも断髪する人が増えてきた。それを禁止する為の女子断髪禁止令が5日に発せられる。この断髪禁止令に反対した女性達によって4月5日は「ヘアカットの日」になっている。
- 1871(明治4年)
* 断髪令
男性に限り散髪が許可される、断髪令が9日に発せられる。「ザンギリ頭をたたいてみれば文明開化の音がする、チョンマゲ頭をたたいてみれば因循姑息の音がする」って唄があるけど作者誰やろ?この頃から帽子が一般に広まる。髪型の西洋化の始まり。
- 1840(天保11年)
* 女髪結の禁止
女性がお金を払って人に髮を結ってもらうのが禁止される。
- 1770(明和7年)
* 横兵庫
遊女、粋筋の人に流行。【結い方】一、根結いの垂れ髮にする。二、根で輪を作る。三、輪の元を髮で巻く。四、余りの毛を輪に通し、右側でさらに輪を作る。
- 1766(明和3年)
* 目がね
左右に輪を作る女髷。
- 1750(寛延3年)
* 櫛巻き
髷の部分に櫛を逆さまに巻き込む。髮を洗った後とかにあまり時間をかけずにまとめる髪型。
- 1720(享保5年)
* 御所風
髷の部分を解くと、すぐ下げ髮(根結いの垂れ髮)になるように工夫された髷。身の丈程になる下げ髮をすっきりまとめる。御所の女官から遊女に広まった。【結い方】一、根結いの垂れ髮にする。二、長い下げ髮の部分を捻りながら、根の部分にゆったり巻き付ける。
- 1700(元禄13年)
* 文金高島田
島田髷の一種。髷の位置が高くて華やか。針や楊枝を髷に仕込んで高くあげたことから「針うち」とも呼ばれたとか。江戸時代中期以後の武家の若い女性、一部の遊女の髪型。明治時代からは花嫁の髪型として定着。
- 1690(元禄3年)
* 両輪
年配の御殿女中が結った髷。笄を抜けば下げ髪になる。【結い方】一、根結いの垂れ髮にする。二、垂れ髮の根の上に、水平になる様に笄を丈長で留める。三、垂れた髮を折り返す。四、毛先を笄に千鳥掛け(”∞”の形)にする。
- 1688(元禄元年)
* 油
結髪する為に髮に付ける油が使われ始める。
- 1680(延宝8年)
* 島田髷
少年の「若衆髷」を遊女が真似したのが始まり。元になった若衆髷には中剃り(前髪を残した月代)がある。未婚の女性の髷。【結い方】一、根結いの垂髮にする。二、垂髮を頭上の方に折り返して元結で留める。三、毛先を頭上に置く。
- 1655(明暦元年)
* 鼈甲
タイマイという海亀から取れる甲羅を材料にした櫛を身分の高い女性が使い始める。
- 1650(慶安3年)
* 勝山髷
江戸吉原の遊女勝山が結い始めた髷。根結いの垂れ髮を曲げて輪を作り、白元結をかける。武家風に見える。
- 1620(元和6年)
* 兵庫髷
遊女・婦人の髷。【結い方】一、根結いの垂髮にする。二、垂れ髮で輪を作る。三、輪の根元を余りの髮で巻く。
- 1600(慶長5年)
* 束髮
髮を後頭部でまとめて髷を布で包む。庶民の女性の髪型。
- 1573(天正元年)
* 玉結び
体の後ろで髮を輪の形に結う、女性の髪型。下の方で小さく輪をまとめるのが上品とされていて、輪を結ぶ位置を見るとその女性の身分が分かる。